http://biz-journal.jp/2015/01/post_8617.html ★1
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1421553657/ トヨタ自動車が燃料電池車(FCV)関連の特許を公開し、無償提供すると発表した。
米ラスベガスで開かれた「2015 International Consumer Electronics Show(CES)」開幕前日、
5日の記者発表会で米国トヨタ自動車販売社のボブ・カーター上級副社長が、
「1月5日が自動車業界にとってターニング・ポイントになる」とぶち上げたのである。
具体的には、FCVに関してトヨタが取得した5680余件の特許を公開、無償提供するという。
「燃料電池スタック(約1970件)・高圧水素タンク(約290件)・燃料電池システム制御(約3350件)といった、
FCVの開発・生産の根幹となる燃料電池システム関連の特許に関しては、2020年末までを想定しての
特許実施権を無償とし、水素ステーション関連の特許(約70件)に関しては、期間を限定することなく無償とする」(トヨタのプレスリリースより)
トヨタは昨年12月に、FCVとしては世界初となるセダン型量産車「ミライ」を発売した。
定価は720万円強だが、補助金を使えば520万円ほどで入手できるという。すでに1000台ほど受注したと報じられている。
ガソリン自動車、あるいは「プリウス」に代表されるハイブリッド車(HV)の次にくる次世代自動車としては、
FCVと電気自動車(EV)があるわけだが、FCVでトヨタは先行し、開発技術的には独走状態といった様相である。
一見するとトヨタにとって好ましい状況にも見えるが、FCVの本格的な普及にはまだ遠い状況といえる。
トヨタ自身も、当面製造できるFCVの台数は年間数百〜数千台としている。これだけのロットでは、
FCVに燃料を供給する水素ステーションの普及を促すクリティカル・マス(最小数量)に到達しない。
そこで、「ぜひ他の自動車メーカーにもFCV製造を手がけてほしい」という目的で、特許開放という施策を打ち出した。
これから本当の勝負が始まる。つまり、EV連合に対してFCV連合を組成できるかが、次代の趨勢を決する。
今回の発表に対して日産自動車や本田技研工業(ホンダ)の経営陣は「評価する」というコメントを発表しているが、
すぐにトヨタとの連携に乗り出してくるかはわからない。メーカーとしてのプライドもあるし、
トヨタにイニシアティブを握られたかたちでのFCV陣営入りに対しての抵抗もあるだろう。