http://image.dmm-news.com/media/2/5/25e73375e058992dbcf897a78583abca685d8857_w=666_h=329_t=r_hs=02825bb67ad729d82f90e75d8e57e259.jpeg 円安の影響で、外国人観光客の数が急増中である。なかでも際立っているのが中国人。数においても、落としていくカネにおいても、図抜けているのは周知の事実だ。
そのうちの9割はスカイツリー、秋葉原、浅草といったいわゆる名所巡りと買い物をするだけの団体客が占めているが、残りの1割は富裕層の個人客。彼らはカネに糸目をつけることがない。
ある旅行代理店の経営者はいう。
「団体の場合、10万円以内の格安ツアーが主流ですが、富裕層の個人旅行客は、とにかく個性的な旅を求めるようになりました。
たとえば日本の最先端医療施設で人間ドッグを体験した後、秘湯を巡り、ミシュランの三ツ星レストランで食事をする。
さらに投資用の不動産を見学するツアーに参加したり、大井競馬場で夜のレースを楽しんだり、それこそ高級ソープに行く人もいます。
こうした個人ツアー客の日本への印象は非常に高いものがあるし、リピート率も高い」
筆者は今回、そんな個人旅行客の一人、王輝氏(上海在住・35歳)の一日に密着することができた。
王氏は上海で骨董品を扱う会社を経営しており、年収は約3億円、これまで仕事で日本に来たこともあるが、今回は純粋なプライベートだ。
■目的は性的快楽も建前は反日
ずばり、旅の目的はなんなのか。単刀直入に聞いた。
「最大の目的はソープランドです。以前仕事で来た時、日本のビジネスパートナーに接待され、3万円位のお店に連れて行ってもらったんですが、今回は自腹で最高級の店に行きたいと思いまして」
そんな王氏をサポートするのが、在日中国人のツアーコーディネーターであるD氏だ。彼は東北マフィアと密接な繋がりのある半グレ中国人で、日本ツアーの仕掛け人の一人。そんなD氏は語る。
「中国人男性の間には日本人女性との性交渉への憧れが非常に強い。蒼井そらを筆頭に、多くの日本のAV女優が崇め奉られている現状を見ればわかるでしょう。
でも、反日感情の強い中国で表立って日本を礼賛するわけにもいかない。それゆえ、中国人の富裕層はこうした旅行を“報仇旅行(復讐ツアー)”という隠語で呼んだりしている。
まあ、冗談半分で使われている言葉ですが、心のどこかにはこうした意識があるのも事実だと思います」
総額はなんと70万円!
D氏は、2年ほど前から中国側の協力者とともに、主に口コミで客を集客。
グルメツアー、美術品買い物ツアーや投資用不動産見学ツアーなどを不定期に主催してきたが、男性ツアー客の間に「日本女性と遊びたい」という要望が強く、今では月に5、6回の頻度で「報仇ツアー」を開催している。
「口コミなので、参加者は1名のときもあれば4名のときもあります。客の要望に合わせて、店探しをしたり、予約をしたり、通訳をしたり、高級車での送迎も行っています」
今回の客である王氏の場合、5泊6日、飛行機はANA、高級ホテル宿泊、高級レストランでの食事、不動産見学ツアー代、高級温泉宿一泊、デリヘル1回、吉原高級ソープ1回など、総額70万円のツアー。
このうちガイド料としてD氏のもとには約20万円が入るという。
「私は日本語もほとんどできないし、D氏がいなければおいしい店もわからなければ、安心して遊べるソープランドを探すこともできません。
だから、20万円の手数料はけっして高いとは思いませんよ」とは王氏の弁だ(後編に続く)。
(取材・文/小林靖樹)
2015.01.01 15:50 DMMニュース
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