ビル解体で下敷き死亡、現場責任者ら書類送検へ
2014年12月15日 15時36分
東京都中央区日本橋人形町のビル解体工事現場で今年8月、通行人の男性が倒れたパネルの下敷きになって死亡した事故で、
警視庁は、パネルの支柱を外したことが事故原因だったとして、工事の現場責任者(64)と支柱を外した作業員(36)の男2人を業務上過失致死容疑で週内にも書類送検する方針を固めた。
同庁幹部によると、事故は8月21日午前11時頃に発生。
歩道と工事現場の境界に設置された防音・粉じん防止用の鉄製パネル(高さ約3メートル、幅約11メートル、重さ約300キロ)が突然倒れ、歩道を歩いていた埼玉県蕨市の会社員小島俊久さん(66)が、パネルと歩道のガードパイプに体を挟まれて心臓破裂で死亡した。
その後の調べで、作業員がパネルを支える複数の支柱を一気に外した直後に事故が起きたことが判明。
現場の作業手順書では、支柱を外す際はワイヤなどでパネルを固定するよう定めていたが、現場責任者と作業員は怠っていた。
2人は「支柱を抜いてもすぐ倒れないと思った」などと供述したが、同庁は、支柱を一気に外せばパネルが倒れる危険性があることは明らかで、2人が注意を怠った結果、事故が起きたと結論付けた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141215-OYT1T50109.html