大阪市の橋下徹市長(大阪維新の会代表)は28日の市議会本会議で、
衆院選(12月2日公示、14日投開票)の経費約6億6千万円を盛り込んだ補正予算案を提出し、
「委員会で十分議論し、本会議で激しく意見を戦わせて結論を出してほしい」と訴えた。
自身が仕掛けた3月の出直し市長選で野党会派が「大義がなく選挙費用は税金の無駄遣い」
と批判していたことを皮肉った格好。しかし自民市議が委員会で審議せずに
原案どおりの可決を求める動議を提出。維新からも異議は上がらず、予算案は可決された。
採決に先立ち、予算案の説明に立った橋下氏は3月の出直し選に言及し、
「大阪市議会は選挙の大義についてものすごく議論する議会」と強調。
衆院選について一部で大義がないとの批判が出ていることを踏まえ
「出直し選と同じ状況だ」と述べたが、議員からは失笑がもれていた。
出直し選の経費をめぐっては予算案が委員会に付託された経緯はあるが、
維新市議団幹部は「衆院選の経費はいや応なくかかってくるもの。
今回は事前に全会派で(委員会での審議の)省略を決めていた」と説明。
橋下氏の発言については困惑気味に「ご意見としては承った」とした。
衆院選の経費は自治体が立て替え、その後、国から支給される。
2014.11.28 18:50
http://www.sankei.com/west/news/141128/wst1411280059-n1.html