常磐線が品川駅まで乗り入れへ
NHK水戸放送局 10月30日 17時53分
JR東日本は、上野駅が上りの終点となっている常磐線について、来年3月から日中に運行する特急列車については、
すべて品川駅まで乗り入れると発表しました。
JR東日本によりますと、これまで上野駅が終点となっている常磐線と宇都宮線、高崎線で運行されている列車について、
来年3月14日から一部が品川駅に乗り入れるということです。
このうち常磐線は、午前10時から午後4時までの日中は、特急列車がすべて、そして普通列車は一部の列車が品川駅まで
乗り入れます。
ただ、通勤時間帯にかかる始発から午前10時までの間は、特急列車は、これまで通り上野駅の発着です。
普通列車は、午前8時から10時までの間に取手発快速の5本が品川駅まで乗り入れるということです。
午後4時以降については、特急列車、普通列車ともに一部が品川駅の発着となります。
これに伴って、特急列車も「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」の名称がなくなり、「ひたち」と「ときわ」になります。
常磐線、宇都宮線、それに高崎線の上野駅から東京方面への路線の延長をめぐっては、利便性が高まることから観光客の増加や
東京への通勤圏として人口の増加にもつながるとして、沿線の各県で期待が高まっていました。
しかし、3つの路線の列車すべてが乗り入れるには容量が足りないことからより多い運行本数の確保に向けて沿線の茨城県や
栃木県、埼玉県などがPR合戦を続けていました。
常磐線の東京への乗り入れが、特急列車などが中心となったことについて、茨城県の橋本昌知事は「日中の特急はすべて東京駅まで
乗り入れるが、普通列車は一部にとどまり地元の思いが届かなかった。満足とは考えていない。これからは実際の運行状況を
見ながら乗り入れ本数も決まると思うので、乗客が増えるよう運動していきたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1075815171.html (リンク先に動画あり)