佐賀県教委は8日、二日酔いで車を運転し、物損事故を起こしたとして、
神埼中の唐川正則教諭(43)=佐賀市水ケ江2丁目=を懲戒免職にした。
唐川教諭は弁護士を通じ、免職処分しないよう求める意見書を県教委に提出していた。
県教職員課によると、唐川教諭は8月22日午前7時40分ごろ、
通勤のため二日酔い状態で乗用車を運転。中央線をはみ出し、対向車と
サイドミラー同士が接触したが、そのまま走り去った。後続車が110番して追跡し、
駆けつけた警察官が現行犯逮捕した。
唐川教諭は事故前夜、居酒屋など3軒でジョッキ3杯、ビン4、5本以上のビールを飲み、
午後11時ごろ帰宅。事故時の検査では呼気1リットル中0・7ミリグラムのアルコールが検出された。
9月1日、道交法違反(酒気帯び運転、事故不申告)罪で佐賀簡裁から罰金32万円の
略式命令を受けた。
県教職員課によると、唐川教諭は警察の調べに対し、「二日酔いの認識があった」と
供述していたが、県教委には「認識はなかった」と話しているという。
県教委の指針では飲酒運転したら原則、免職。情状酌量する場合もあるが、
今回は「酒量も多く、事故後の対応も悪質で、教員にふさわしくない」と判断した。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10102/112929