大型フェリー座礁、乗客ら恐怖「説明なかった」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140719-OYT1T50008.html 18日午後0時25分頃、「オーシャン東九フェリー」のフェリー「おーしゃん いーすと」
(約1万1523トン、角田和也船長)から「座礁して船内に浸水している」と第5管区海上保安本部(神戸市)に救助要請があった。
フェリーは東京―徳島、北九州間を航行。徳島海上保安部の発表によると、
午前11時40分頃、東京に向け、徳島市の徳島港を出港したが、同港沖約7キロの浅瀬に乗り上げたという。
乗員乗客計64人にけがはなかったが、船底部分のガレージが大人の腰下程度まで浸水。
車両188台のうち、一部が水につかったという。フェリーは間もなく自力で離礁。徳島港に戻った。
乗客の高松市の男性(39)によると、「ドン」と突き上げられるような揺れを感じた後、
左に大きく傾いたといい、「怖くてみんな座って待っていた。完全に沈むと思った」と話した。
東京から来た男性(40)は、4月に韓国で起きたフェリー転覆事故が頭をよぎったといい、
「乗員からは十分な説明もなく、恐ろしかった。もう船は乗れない」とこわばった表情で振り返った。
同保安部や同社によると、同海域は浅瀬があるため普段は航行しない海域。
当時、波は穏やかで見通しも良く、船長と航海士の2人が操縦を担当していたらしい。
同保安部は業務上過失往来危険容疑も視野に同社と船長を調べる。
同社によると、船体の修理が必要で、19日の東京発徳島行きの便の欠航が決まった。
また、国交省は18日、船舶事故調査官3人を現地に派遣。19日に事故原因を調査する。