【裁判】法律上の父子関係取り消せず・・・民法「嫡出推定」はDNA鑑定より優先 最高裁初判断★5
現行法を前提とする限り、この判決がしようがないと思う。
嫡出推定が働く以上、推定上の父以外からの親子関係不存在の訴訟はできないし、
1年たったら、推定上の父からの嫡出否認の訴えもできないんだから。
DNA鑑定を理由にできないってのは、母子関係とのバランス問題がある。
民法では、分娩で母子関係が生ずるという明文の規定がある。そのため、代理出産のとき、
母親はDNA上の母か分娩した母かが問題になったとき、最高裁はこの条文を理由に
分娩上の母が法律上も母であるとした。
母を決めるときにDNAは関係ないとした以上、父のときだけDNAを優先するわけにもいかなくなる。