石川の工芸、全面に 七尾線の観光列車 外観に輪島塗、加賀友禅 JR西、デザイン決定
JR西日本が北陸新幹線金沢開業後、JR七尾線に導入する観光列車のデザインが
7日までに決まった。「和と美」をコンセプトに、外観は輪島塗、加賀友禅をイメージし、
座席は赤と黒を基調に、車内の装飾にも金沢箔(はく)や輪島塗などを使う。車両全体で
「北陸の伝統文化」を表現し、日本の「和と美」を再発見する旅を提案する。
観光列車は来年10月、「北陸デスティネーションキャンペーン」開幕に合わせて運行
を始める。「特急列車」として金沢―和倉温泉間を結び、羽咋、七尾駅に停車する。
2両編成で、1号車が28席、2号車が24席の計52席。1日2往復、土日、祝日や
繁忙期を中心に年間150日程度の運行を予定する。
車両は気動車「キハ48系」2両を改造し、近畿日本鉄道(近鉄)の新型観光特急
「しまかぜ」を担当した山内陸平氏、井上昭二氏がそれぞれ監修、デザインを手掛ける。
車内には、専属のアテンダントが乗り込み、和菓子やスイーツ、利き酒セットなどの販売、
地場の伝統工芸品の展示を検討する。2号車は温泉文化を表現し、和風の個室を設ける。
車いすでも利用できるよう、出入り口やトイレはバリアフリー仕様とし、イベントスペースや
大型モニターも設置する。
JR西日本は、北陸新幹線金沢開業に合わせ、金沢−和倉温泉で「シャトル特急」を
1日5往復運行する計画も打ち出しており、観光列車と合わせ、金沢から能登に向かう
二次交通を強化する。
7日午後、野中雅志金沢支社長が石川県庁に谷本正憲知事を訪ね、観光列車の
概要について説明する。
【北國新聞】=
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20140707001.htm 【参考画像】
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20140707001.jpg