県は3日、絶滅危惧種のイヌワシを保護するため、楽天や山形大などと、生息地の森林整備や調査などを
行う協定を近く締結すると発表した。企業は資金、大学は学術調査と役割を分担し、県が調整役を務める。イ
ヌワシ保護に産学官が連携して取り組む試みとして注目されそうだ。
イヌワシは、野ウサギなど森林の小動物をエサとするが、近年は林業人口の減少などで間伐が不十分なこと
が多く、地面の日当たりが悪くなり、小動物が食べる下草が育たなくなってきている。今回の試みは、間伐など
を通じて森林の環境を保全し、イヌワシの保護につなげるのが狙い。
楽天は今年度から社会貢献の一環として、全国の森林整備に取り組んでいる。保有するプロ野球・東北楽
天ゴールデンイーグルスの名称にちなみ、イヌワシ(イーグル)の生息地に重点を置く計画で、初年度は東北6
県で活動を展開することにしている。
調査は、イヌワシの生態研究を行っている山形大の林田光祐教授(森林科学)が担当。酒田市升田の12ヘ
クタールの森林で今後5年間、間伐がイヌワシの数やエサにどのような影響を与えるかを調べる。
楽天と山形大が、県の「やまがた絆の森プロジェクト」に参加する形で行われる。現在、県内23か所で実施
されており、企業は資金提供だけでなく、社員らが植林や草刈りに参加することで、社会貢献に取り組む姿勢
をアピールできる。プロジェクトに大学が参加したり、イヌワシの保護を組み合わせたりするのは初めて。
8月には、イヌワシの行動や森林の動植物の状況などを報告する専用のホームページが、楽天によって開
設されるという。楽天広報部は「イヌワシは食物連鎖の最上位の生物。森林全体の環境を整備することで保護
につなげたい」と話している。また、吉村知事も「本県での産学官の取り組みが、豊かな生態系の保全につな
がり、全国に先駆けた取り組みとして成果が上がるよう期待している」とコメントした。
2014年07月04日 Copyright The Yomiuri Shimbun
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