NHK受信料取り立て ― 「あなたにとってはよろしくない話になる」で恫喝
NHK 《かかってこいNHK》――そう書いたら本当にかかってきてくれた。今年3月、NHKの受信料不払いを続けているHU
NTERの記者に、「法的措置」をチラつかせて恫喝した取り立て屋とのやりとりを報じたが、今度は別の取り立て屋が、暴力
団まがいの手口で支払いを迫ってきた。
会長も経営委員も右翼的な体質のNHK。受信料の取り立てをNHKから委託された業者も、同じ穴のムジナばかりというこ
とらしい。
また来たNHKの取り立て屋
16日の夕刻、次の原稿を出稿するため、苦手なパソコンと格闘していた記者宅のインターホンが鳴った。“どなた?”と聞く
と、ドア越しにボソボソと男の声。開けてみたら、首から社員証のようなものをぶら下げた若者が立っている。もう一度“どな
た”と問えば「NHKの者です」とキッパリ。性懲りもなく、また受信料の取り立てだ。
“何か?”――問いかける記者に若者は言う。
「現在、受信料の支払いが滞っていることはご承知ですよね?このままですと、あなたにとって……」
『あなたにとって』の後の言葉は察しがつく。いったん会話を打ち切って短パンだけの服装をおなすことにし、ついでに録音
の準備もした。やりとりの経過は以下の通りだ。(取り立て人は「NHK」と表記)
記者:もう一度最初から。どうぞ。
NHK:このままお客様がご滞納を放置されてしまいますと、あなたにとってはよろしくない話になる可能性がございました
ので、本日、そうならないように私の方が直接お伺いさせていただいたと……。
記者:『よろしくない話』とはどういう意味か?
NHK:過去分一括請求になってしまいまして、お客様にとってのご負担というものが大きくなってしまいますので……。こ
こでお支払いしていただいた方が……。
記者:その前に、『よろしくない話』とは何か?脅しているのか?
NHK:別に脅してるわけではないんですね。ただ、まあ、ご請求書の中味を見られたことはありますか?
記者:見ている。
NHK:そうなってしまいますと、お客様のご負担というのも大きいじゃないですか。
記者:別に。負担が大きいから払わないのではない。前回来たNHKの方に話したはずだ。
NHK:ま、そうですね。一応、記録に残ってるものはですね……。
記者:どんな記録になっているのか?
NHK:すいません。細かいところまでは、ちょっと……。
記者:それも聞かずに、ここに来ているのか?
NHK:……。
記者:物騒な発言をした会長や経営委員が辞任し、国営放送らしい姿に戻れば、すんなり受信料とやらをお支払いしますと言
ってある。状況が何も変わっていない以上、話すことは何もない。そもそも、あなたは最初にNHKの者ですと言ったが?
NHK:○○と申します。
記者:○○さん。あなたの会社は?
NHK:株式会社グッドスタッフと申します。
記者:『NHKの者』ではないだろう。何の会社か?
NHK:まあ、会社は会社です。
記者:何が言いたいのか?よろしくないことになるぞと言いに来たのか?
NHK:過去分の一括請求ということになりますので……。
続く
http://hunter-investigate.jp/news/2014/06/-16.html