【札幌女性遺体】 複数の若い男 あわてた様子・・・犯罪心理学者の見方

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■車のせ拉致か

伊藤さんが自宅マンションを出た午前0時40分ごろ。終電は過ぎ、人通りはない。肌寒い夜風が吹いていた。
最寄りのコンビニエンスストアは午前0時で閉店。同居する婚約者は、コンビニの方へ歩く伊藤さんを見送っていて、店の防犯カメラに、伊藤さんとみられる人影が東部緑地の方向に歩く姿が映っていた。

緑地沿いの片側2車線の市道には外灯があり、歩道は数百メートル先まで見通せる明るさだ。
品田一郎・札幌国際大教授は「意外に明るい。ここなら女性1人でも歩ける」。
龍島秀広・北海道教育大教職大学院准教授も「緑地内は暗いので歩かないだろう。スマートフォンでLINEのやりとりをしながら、車道沿いを歩いたり、立ち止まったりしていたのでは」と話した。

この道を若い男が車で通りがかり、伊藤さんを偶然見つけて襲った可能性が高い――。2人の見方は共通する。
また、車には運転役と伊藤さんを押さえつける役の2人以上がいたと推測。
龍島准教授は「騒がれても見つからないよう、車に乗せて少し離れた場所まで連れて行ったのではないか」との見方だ。

■緑地に土地勘

遺体の発見現場は自宅から約700メートル。緑地の遊歩道から15メートルほど茂みに入ったくぼんだ場所だ。足元がよく見えないほど暗い。

品田教授は、犯人像を「緑地に来たことがあり、この辺なら目に付きにくいと知っている土地勘のある人物」とする。
自宅近くに遺棄した理由について「遺体を車で遠くまで運ぶのはリスクがある。早く手放したいと思ったのだろう」と分析した。

伊藤さんの遺体には指輪などの装飾品が残っていた。2人は、犯人があわてていた可能性を指摘する。
「身元発覚を遅らせるためには、所持品をすべて持ち去るのが普通。冷静ではなかった様子がうかがえる」と龍島准教授。
品田教授も「殺すつもりはなかったが、口や鼻をふさぐなど、何らかの形で死なせてしまい、あわてたのかもしれない」と推測した。

道警は札幌厚別署に170人態勢の捜査本部を設置し、聞き込みや遺留品の捜索などを続けている。