極右が台頭するのは日本だけではないのだ。ヨーロッパでは
公然とヒトラーのカギ十字のナチ党旗をかかげ、ナチ党員の制
服を着て町を練り歩く。
彼らは何に反発しているのか。それは明白である。一つはEU
以外からの移民問題。『EU以外』どころか『EU内からの移民』
にも不満を持つ。これは民族差別と関連している。ドイツなど
安い労働力を確保するため他民族導入を図って、国の産業が生
き残ってきたのだが、今になってその労働力の排斥か。
この安い労働力の排斥は肝心のEU域までおよんでいるのだ。
ここがEUの大きな矛盾である。
ところで日本もこのような極右の台頭が著しい。先に都知事
選の結果をみれば明白ではないか。しかし、日本の極右の台頭
は上に述べたEUのそれとは根本的に違う。どこが違うか。
それはEUの場合は議会も政府も中道、または中道左派が握っ
ており微動だにしない。ところがわが日本では議会も政府中枢
も、そのものズバリ、すでに極右が支配しているのだ。
それならその政府中枢を握った日本の極右はなぜヒトラーの
ような暴走をしないのか。それこそ平和憲法の足かせがあるか
らなのだ。
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