日銀決定会合、大規模緩和を維持、景気判断「緩やかな回復」据え置き
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140521/fnc14052112030010-n1.htm 産経新聞 2014.5.21 12:03
日銀は21日、金融政策決定会合を開いた。物価上昇率が目標の2%に向け
て順調に推移していると判断して、大規模な金融緩和策の継続を決めた。国内
景気の情勢判断は「緩やかな回復を続けている」とした4月会合の表現を据え
置いた。ただ、1〜3月期の国内総生産(GDP)速報値で、高い伸びを示し
た設備投資について、項目別の判断を「緩やかに増加している」に引き上げた。
決定会合では、4月の消費税率引き上げが景気や物価に及ぼす影響について、
最新の経済統計から点検。景気判断では「駆け込み需要の反動がみられている」
と言及した。
1〜3月期のGDP速報値では設備投資が前期比4.9%増と大幅な伸びを
示した。これを受け決定会合では、4月に示した「持ち直しが明確になってい
る」との表現から引き上げた。
公共投資も「高水準で横ばい圏内の動きとなっている」とした。
海外経済をめぐっては、中国の成長率の低下が新興国に及ぼす影響や、混乱
が続くウクライナ情勢についても議論した。
黒田東彦総裁は同日午後に記者会見し、国内景気の現状認識などを説明する。