【社会】「何やコラァ!日本人舐めんな!」と叫ぶ、長い髪の30代女性…米軍基地反対を中傷、沖縄への歪んだ視線、在日差別と地続き

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1Hi everyone! ★@転載禁止
ソース(朝日新聞) http://www.asahi.com/area/okinawa/articles/MTW20140512480150001.html
写真=JR大阪駅前で辺野古移設反対を訴える大森正子さん(左)。監視役のJR職員が隣に立つ
http://www.asahi.com/area/okinawa/articles/images/MTW201405124801500011368.jpg
写真=動画投稿サイトには、沖縄の基地反対運動に対する攻撃的な書き込みがあふれる
http://www.asahi.com/area/okinawa/articles/images/MTW201405124801500011369.jpg

 「売国奴」「中国の手先」。米軍基地に反対する運動を中傷する言葉が、沖縄に投げつけられている。街頭で、テレビで、
インターネットで。かつてない視線の背景は何なのか。

 JR大阪駅前。ハンドマイクを握っていた大森正子さん(69)の前で、長い髪の女性が立ち止まった。

 「許可とってんの?」

 大森さんの仲間が割って入っても、女性は叫び続ける。「中国に侵略されるやん!」「日本を破壊しようとしている」。騒ぎは警察官が
駆けつけるまで続いた。昨年12月下旬のことだ。

 大森さんたちは、政府がめざす米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する市民団体のメンバー。
大阪駅前で反対を訴える活動は2004年から週1回続けてきた。翌週、JRは監視役の駅員を置いた。集まる署名は半減したという。

 大森さんを非難した女性は、ブログで改憲や核武装を訴える「現代撫子(なでしこ)倶楽部(く・ら・ぶ)」の中谷良子代表。
30代で、ホステスをしながら街頭活動をしている。

 約10年前、動物実験に抗議する動物愛護団体に加わった。辺野古の海のジュゴンを守ろうという大森さんらに共感し、募金に応じた
こともある。だが約7年前、ウイグル問題で中国を批判するサイトを見て「マスコミが伝えない真実」を知ったという。いまは、中国の脅威
が迫っているのに米軍基地に抗議するのは国益に反する、という考えだ。

>>2以降に続く)

※参考動画…記事中の12月下旬の「抗議」の様子。かなり激しいため、閲覧および音量に注意

【ジェリー】反オスプレイ無許可街宣に猛抗議@大阪 前半【13.12.21】
https://www.youtube.com/watch?v=oQm-aGBjjYs
2Hi everyone! ★@転載禁止:2014/05/13(火) 01:05:46.78 ID:???0
>>1の続き)

 沖縄へのとがった視線。裾野はどのくらい広がっているのだろうか。

 読売テレビは昨年11月、毎週日曜のトーク番組「たかじんのそこまで言って委員会」で、沖縄の基地反対運動を批判的に取り上げた。
関西地区での視聴率は、この番組の昨年放送分では4番目に高い16・1%。首都圏を除くほぼ全国の系列24局で放送された。

 番組では、反対派が米兵の車に「ヤンキー、ゴーホーム」と叫ぶ場面が強調され、沖縄在住の作家、恵隆之介さん(60)が
「左翼に中国のカネが流れている」と主張した。米占領下にあった歴史や、騒音や事故など基地被害への言及はなかった。
読売テレビの広報は取材に対し、「事実」に基づいて問題点を整理したとし、「放送内容が全て。判断は視聴者がされる」と
文書で回答した。

 「中国からカネ? 証拠を見せてほしいね」。普天間飛行場前で抗議を続ける男性(64)はあきれる。オスプレイ配備に反対し、
12年に始めた。自宅から車で50分。ガソリン代など月約3万円の活動費は年金頼みだ。

 だが、ネットに投稿された番組へのコメントには、賛同の言葉が並ぶ。「沖縄県はいらない」「糞左翼」……。昨年1月には、
東京・銀座でオスプレイ反対を訴えて行進した沖縄全41市町村の代表者に、沿道の保守系団体などから「売国奴」「日本から
出て行け」と罵声が飛んだ。

 特定の集団などをののしる「ヘイトスピーチ」に詳しいジャーナリスト、安田浩一さん(49)は「何かに反対する人を『左翼』と記号化し、
攻撃する。沖縄もネット右翼らのターゲットの一つになった」と言う。沖縄バッシングは、在日コリアンに対し差別的なデモをする
「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の出現と地続きにある、とみる。

 日本は不景気なのに、沖縄は基地の見返りにカネをもらっている。これは「特権」ではないか。こうした論法を安田さんは取材で
聞いてきた。「でも(米軍に有利な)日米地位協定という最大の『特権』には目を向けない。沖縄への攻撃は、物事の一面だけを捉えた、
マイノリティー(社会的少数者)への明らかな差別だ」

(さらに続きます)
3Hi everyone! ★@転載禁止:2014/05/13(火) 01:06:07.31 ID:???0
>>2の続き)

 戦前、沖縄から本土に移住した世代は「琉球人お断り」といった差別に苦しんだ。いま、大阪沖縄県人会連合会の嘉手川
(か・で・かわ)重義会長(72)の心はざわつく。

 沖縄料理店を開いたのは約30年前。食や文化を通して沖縄への理解は進んだと思う。NHKのドラマ「ちゅらさん」などの影響も
大きいという。だが――。

 嘉手川さんも一昨年、大阪駅前で関西の県人会とオスプレイ反対のビラ配りをした。ほぼ同じ場所で、辺野古移設反対を訴える
団体が、ののしられている。

 ゆがんだ言葉の数々は、差別や偏見の再来の兆しなのか。「心配がないとは言い切れない。ウソも百遍言えば本当になる」

(終わり)