最後の1本折られた「緑の桜」…看板も園内池に
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140508-OYT1T50073.html 新潟市江南区の北山池公園で7日朝、
珍しい緑の桜「御衣黄ぎょいこう」の挿し木が折られているのを近くの住民が発見した。
公園を管理する江南区は新潟県警江南署に被害届を出した。
同署は器物損壊事件とみて調べている。
同区建設課によると、同日午前8時頃、近くに住む井海田俊夫さん(66)
が同公園前を通りがかったところ、芝生広場に植えられている挿し木が目に入らなかった。
園内で確認すると、挿し木は高さ約1・1メートルあったが、上半分以上が折られていた。
御衣黄の大木の前に立てられていた立ち入り禁止の看板2枚も折られ、
園内の池に捨てられていたという。
挿し木は市が御衣黄を保存しようと、
約10年前に園内の大木の枝を切り取って20本近く植えた
。しかし、いたずらが相次ぎ、2008年には1度に7〜8本が折られ、
今回の挿し木が最後の1本だったという。
同公園では、4月29日に御衣黄を観賞するイベントが開かれたばかり。
イベントを主催した「北山池の自然を楽しむ会」のメンバーでもある
井海田さんは「やっと小さな花をつけたのに、どうしてこんなことをするのか信じられない。
地域の宝を大切にしている住民の気持ちを考えて、もう2度とやらないでほしい」と訴えている