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■亡国の「移民国家」論を許さない
少子高齢化と労働力減少対策として、移民の大量受け入れ策がまたも注目を集めている。すでに建設分野の労働力確保のため
在留資格をめぐる規制緩和も始まっているようだが、こうしたなし崩しのやり方は問題だろう。「亡国の『移民国家』論を許さない」と
題した特集では、評論家の関岡英之氏とノンフィクション作家の河添恵子氏、元警視庁北京語通訳捜査官の坂東忠信氏、産経新聞
論説委員の河合雅司氏が、外国人の受け入れ拡大策や移民政策の危うさを徹底検証している。
安倍首相は「移民は考えていない」旨をテレビ番組で発言していたが、移民推進派の本音を特集で読むと「だまされているのでは
ないか」と思えてくる。住宅や教育、社会保障はどうなるのか。摩擦や体感治安の低下など、莫大(ばくだい)にかかるはずの社会経費
ももっとまじめに検討されてよい。そもそも移民推進論は「今を生きる私たちが後世の日本人にどういう国家を残すべきか」という視点に
欠ける。国家の命運よりも目先の繁栄に流された薄っぺらな議論なのである。
(以下略)