【国内】衆院補選受け民主・野党各党、選挙協力体制急ぐ=「善戦だ」の声に「あんなことを言っているから駄目なんだ」

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 民主党などは衆院鹿児島2区補欠選挙で統一候補が与党候補に敗れたことを受け、野党の協力体制づくりを急ぎ始めた。
「非自民」の受け皿となる勢力を確立し、来春の統一地方選や次期衆院選で対立軸を明確にする必要があるからだ。
(略) 27日投開票の衆院補選では、民主、維新、結い、生活の4党が統一候補をたてたが、自民党新人で公明党が推薦した候補に敗れた。
医療法人「徳洲会グループ」の公職選挙法違反事件を受け、自民党を離党した前議員の辞職に伴う選挙。野党には追い風だったが、
得票数は2012年の前回衆院選より300票ほど増えただけだった。
 28日の民主党役員会では「一部の地域では野党候補が勝っていた。善戦だ」との声も出たが、会合後、出席者の一人は
「あんなことを言っているから駄目なんだ」とぶちまけた。
★共闘「一定の効果」
 海江田万里代表は同日の記者会見で「危機感は持っている」と述べた。一方で野党4党の共闘は「一定の効果があった」と総括。
協力がなければ惨敗した可能性もあり、4党で「共闘は自民党と戦うための最低条件」との認識が広がっている。
 統一地方選まで残り約1年となり、政党間の協力の枠組みが固まらないと地方議員の選挙戦略も定まらない。
民主党は5月の大型連休明けにも、馬淵澄夫選挙対策委員長を中心に、次期衆院選をにらみ他の野党と選挙区調整の交渉を始める。
(略)海江田氏も記者会見で「いくつもの政党から(候補が)出て、票を食い合うのは『1強』をつくることになる」と語った。
 選挙区調整にはみんなの党が同調する方向。(略)浅尾慶一郎代表は日本経済新聞の取材に「政策が100%合致しなければ選挙協力
という選択肢もある」と語る。
★「一つになれば戦える」
 維新と結いは、新たな党をつくって野党勢力を結集する方針だ。
維新の橋下徹共同代表(大阪市長)や結いの江田憲司代表らは新党結成を弾みに、民主党やみんなの党の議員にも合流を促す。
橋下氏は18日、浅尾氏との会談で「皆さんの考え方は僕とほとんど一致している」と再編参加を促した。
民主党内にも保守系を中心に再編に前向きな勢力がある。
(略)維新の松野頼久国会議員団幹事長は28日夜のBSフジ番組で「野党が一つになれば(自民党と)十分戦える」と強調した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS28034_Y4A420C1PP8000/