【再生医療】iPS細胞への初期化中、発生初期胚に似た状態と判明 iPS研究所が発表 [4/24]

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iPS研究所:初期化中、発生初期胚に似た状態と判明
http://mainichi.jp/select/news/20140425k0000m040093000c.html
毎日新聞【根本毅、野口由紀】 2014年04月24日 21時05分


 京都大iPS細胞研究所の高橋和利講師と山中伸弥教授らの研究グループは、
ヒトの体の細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)ができる途中で、受精卵
の分裂開始後しばらくして現れる細胞に似た状態になることが分かったと発表
した。iPS細胞がさまざまな細胞に変化する能力を得る仕組みの解明につな
がると期待される。英オンライン科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに
24日、論文が掲載された。

 体の細胞に4種類の遺伝子を入れると約1%がiPS細胞に変化するが、細
胞内で何が起きているかは未解明だ。研究グループは、iPS細胞になる細胞
をより分け、変化の各段階で働く複数の遺伝子を解析した。すると、20日目
の細胞内の遺伝子の状態が、発生の初期の胚に現れる「原条」と呼ばれる構造
の細胞と似ていた。

 原条の細胞は将来、筋肉や腸などさまざまな細胞になる。iPS細胞を作る
際に、原条の細胞で働く遺伝子FOXH1も入れると、効率が大幅に上がった
という。