脳死妊婦の出産、2年間に2例…熊本大病院
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140419-OYT1T50091.html 読売新聞 2014年04月19日 16時50分
熊本大病院産科婦人科は18日、同病院に救急搬送後、脳死とみられる状態
に陥った妊婦が2012〜13年の2年間で3人おり、このうち2人が出産し
たと、東京都内で開かれた日本産科婦人科学会で報告した。
対応のノウハウを蓄積する必要があるが、実態は不明。同科の片渕秀隆教授
は「全国的調査が必要」と訴えた。
報告によると、3人は妊娠34週、25週、20週に救急車で搬送され、そ
れぞれ1日目、8日目、22日目に脳死とみられる状態になった。原因は、脳
出血や交通事故など。当面の妊娠の継続は可能と考えられた。
同病院が出産の意思について家族に尋ねたところ、25週の妊婦の家族は出
産を希望。翌週、帝王切開で718グラムの子供を産んだが、母親はその後、
亡くなった。
20週の妊婦は、家族の意思がまとまらないまま、33週目になって陣痛が
始まり、そこで初めて家族が出産に同意した。未婚だった34週の妊婦は、家
族が出産を望まなかった。