14日、公開された関空の新しい祈祷室。
「新しい礼拝室は、このように女性の部屋と男性の部屋が別れています。
こちらの広場で祈りを捧げるわけですが、床にはカーペットが並んでいます」(記者リポート)
3階の一般エリアと国際線出国エリアのあわせて3か所に設置され、24時間利用可能です。
これまでも祈祷室はありましたが、イスラム教徒に完全に対応したものではありませんでした。
聖地、マッカを示す矢印も手書きです。
「(訳)イスラム教徒は男女別で祈るべきなんです。
お祈りのために、手や顔を洗う必要があります。
お寺に入る前に手を洗うのと同じで、私たちは祈る前に洗うんです」(利用者)
そこで、今回約4,000万円かけて祈祷室をリニューアルしました。
「男女別室で礼拝前に体を清める場所があるのは、国内で初めて」と関空の担当者は話します。
「(イスラム教徒が多い)インドネシアとマレーシア、ここはアジアの大国だが、そこから日本に来る人が年々増えている。
両国は今後とも経済によるつながりが非常に増えると予測されているので、(観光客は)ますます増えるものと見ている」(新関西国際空港 田部章壽ターミナル営業部長)
関空近くのこのホテルでは、去年イスラム圏からの宿泊客が前年の3倍になりました。
聖地の方向を示すシールを全ての客室に貼っている上、食事にも気を配っています。
刺身の代わりに使われているのは、赤こんにゃく。
動物性のだしや油を一切使わない、菜食御膳を提供しています。
「だいたい、ひと月に100食くらいはコンスタントにご用命をいただいている。
今後もLCCの就航、当事国の経済発展を控えて、どんどん数は伸びるだろうと考えている」(ホテル日航関西空港 高橋信行総支配人)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE000000000000004440.shtml