★橋下・大阪市長、法定協「正常化」を申し入れ
2014/3/25 2:29
出直し市長選で再選された橋下徹大阪市長は24日午後、就任記者会見を開き、選挙結果を
「大阪都構想に強い信任を得たと堂々と言える状況ではないが、住民投票で決めるべきだとの
信任は十分得た」と総括した。週内にも、設計図作りを担う法定協議会の反対派委員を交代
させる「正常化」を法定協会長の浅田均大阪府議会議長に申し入れる方針も明らかにした。
橋下市長は37万7472票の得票を「(近年の)歴代市長の得票より多い」とし、「厚かましく
言えば堂々と信任を得たと言える票数だが、控えめに言っても歴代市長並みの信任は得た」
と主張。過去最低の投票率も「(主要政党の)対抗馬がいない中で最低と言っても意味はない。
責任は他党にある」と話した。
また「ふわっとした民意はもう要らない。制度設計を詰めて住民に判断してもらう段階だ」
と述べ、住民投票実施への強い意欲をみせた。
その上で「都構想の賛否は議会で議論すべきだ」として「法定協は設計図作りの場。
ふさわしいメンバーにするように申し入れる」と強調し、府議会で反対派委員の交代議案の
可決を目指す考えを改めて示した。大阪維新の会が過半数を持たない府議会での多数派工作は
「あとは政治の問題。手段は(維新幹事長の)松井一郎府知事に任せている」と述べた。
今秋の住民投票や来年4月の都構想実現のスケジュールは変更しない方針。区割り案の一本化
にむけた事務作業を府市大都市局に指示する方針も表明。辞職後に成立した来年度予算のうち
「橋下色」が強いとして除外された公募校長関連予算などは補正予算で改めて計上する。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASHC2402N_U4A320C1AC8000/