中国の専門家によれば、歴史問題をめぐる争いには過去の清算以上の意味合いがある。
中国は戦争中の日本の残虐行為に焦点を当てることで、安倍政権の軍備増強や地域の
覇権国家を目指すという野心を打ち砕きたい。日本の戦争犯罪について語れば、
中国の軍事力拡大と地域の覇権に対する野望を正当化し、注意をそらすこともできる。
とはいえ「中国の指導部は『歴史カード』の限界も分かっている」と、中国政治に詳しい
ジャワハルラル・ネール大学のスリカンス・コンダパリ教授は言う。「チベット族やウイグル族が後に、
同じような問題を指導部に突き付けるかもしれないからだ」
一方、ドイツが習のホロコースト施設訪問を拒んだ理由は、中国と日本の小競り合いに巻き込まれ
たくないからだけではない。ドイツ自身が今、過去から「卒業」し、前へ進もうとしているのだ。
先日はシュタインマイヤー外相がフランスやポーランドの外相と共に、混乱するウクライナ情勢の
収束のために仲介役を買って出た。また内戦状態に陥った中央アフリカ共和国の治安回復のために
派兵も検討するなど、ドイツは必要以上に臆することなく国際社会の前線で役割を果たそうとしている。
さらに、先週イスラエルを訪問したメルケル首相は、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植について
「大きな懸念」を表明し、ユダヤ人の耳に痛いことも言う厳しい姿勢を示した。
ドイツ訪問で過去を語りたい習にとっては幸先のよくない話だ。
「メルケルはこれまで中国の人権問題を堂々と指摘してきた。中国政府の抗議を押し切って
ダライ・ラマ14世との会談も行った」と、デービスは言う。「中国がナチスの帝国主義や人種差別政策
について議論したいというのなら、メルケルは自国の過去から得た教訓を中国に説いてやることができるだろう」
【社会】中国代表、国連で日本軍の「慰安婦」強制連行の罪を厳しく非難
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