★STAP「簡単にできない」=「誤解生み反省」理研広報室長
・理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが1月末、「人工多能性幹細胞(iPS細胞)より
簡単にできる」と発表したSTAP(スタップ)細胞。論文に疑惑が浮上してから約1カ月後の11日、
初めて記者会見した理研の加賀屋悟広報室長は「誤解を生んだことは反省している。そんなに
簡単にできない」と陳謝した。
小保方氏らは、マウスの細胞を弱酸性液に浸したり、細いガラス管に何回も通したりする簡単な
操作でSTAP細胞ができると発表。3〜4種類の遺伝子を導入して作るiPS細胞に比べ、早く
効率良くできるとアピールし、国内外で大きな注目を集めた。
一方、iPS細胞の開発者でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授は2月10日、
異例の記者会見を開き、理研の発表にはiPS細胞の最新の研究成果が反映されておらず、
誤解があると訴えた。
加賀屋室長はSTAP細胞論文の日本語発表資料について「iPS細胞と比較した所は科学的に
不十分な点があった」と述べた。その上で「STAP細胞は再現実験が行われているが、なかなか
できていないのが現実。刺激(を与える作製法)としては簡単に見えるが、そんなに簡単にできるもの
ではない」と認めた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014031100948