前回の「塩田奴隷」の話では、韓国各紙はかなり書いていたのに、日本語サイトにはほとんどアップされなかったことも紹介した。
そして、「韓国のマスコミは『日本人には知られたくない』と考えたのかもしれない。日本の特派員たちもそれに同調して…まさか」と結んだ。
「日本の特派員たちも…まさか」とは、半分冗談のつもりだった。
ところが、韓国にとって都合が悪い事実は書くべきではない、実際に自分は地方紙のソウル特派員時代、
そうしてきた−という趣旨のブログ(感謝カンレキ雨あられ+5)を見てビックリした。
「言論・出版の自由が憲法で保証されているからといって、何を書いてもよい、というわけではないことぐらい、
小学生でもわかる。ましてこの筆者(注=室谷のこと)はもと、時事通信の記者であり、
私よりすこし前のソウル特派員。韓国の良さ、悪さも含めて知っているはずなのに、なぜここまでこき下ろすのか。
それが、これから隣国の人たちと仲よくやっていこうとする日本人に無用な予断と偏見をもたせることにつながる、
とすれば大変不幸なことだと思う」と、このブログの主は書いている。
善良なる私人のプライバシーについてなら、もっともな話だ。
しかし、ブログの主は拙著『呆韓論』(産経新聞出版)が記した内容について、「事実に基づかないことを書いているわけではありません」とも述べつつ、
韓国という国家の国情に関する事実についても、書いてはいけないことがあると主張しているのだ。
その理由が「日本人に無用な予断と偏見をもたせることに…」とは、民ニ知ラシムベカラズを思い起こさす。
読者に対する驚くべき「上から目線」だ。
産経新聞の黒田勝弘氏についても私についても「なぜ今なら書くのか? 書けるのか?」と疑問を投げかけている。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140305/frn1403051729009-n1.htm ■室谷克実(むろたに・かつみ)
感謝カンレキ雨あられ+5 1948年大阪生まれ。元北海道新聞記者。
http://makanangin.at.webry.info/201402/article_19.html