菅官房長官は4日の記者会見で、安倍首相が南京事件を否定していると報じた米ニューヨーク・タイムズ紙の2日付の社説
(電子版)について、「著しい事実誤認が含まれている」と批判するとともに、同紙に抗議したことを明らかにした。
同紙は「安倍氏の危険な歴史修正主義」と題した社説で、「安倍氏とその他の国家主義者たちは依然として1937年の
旧日本軍による南京大虐殺について、全く起きなかったと主張している」などと指摘した。
これに対し、菅氏は「首相がそのような発言をしたことはない」と反論。「日本政府の基本的な立場は、1937年の旧日本軍に
よる南京入城後、非戦闘員の殺害、略奪行為があったことは否定できないというもので、安倍政権も全く同じ見解だ」と述べた。
(2014年3月5日07時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140305-OYT1T00206.htm