★【ブラジル】老朽化進むサンパウロ市のバス故障や乗降時の事故増加
サンパウロ新聞2月28日(金)5時41分配信
昨年の抗議デモの影響浮き彫り
地元紙が1月に行った調査で、サンパウロ市内で運行しているバスのうち938台が10年以上も前から
使用されていることが分かった。市役所とバス会社との間の契約では使用年数が10年以上のバスは
運行することが認められておらず違法となっている。主な原因としては、抗議デモの影響でバス
運賃の値上げを実施できなかった結果、市役所が各バス会社との契約を更新できずに銀行からの
融資が滞ったことなどが挙げられている。26日付の地元紙が報じた。
サンパウロ運輸が25日に発表した内容によると、今月15日付の新しいデータでは使用年数が
10年以上のバスは市内1万4800台のバスのうち752台まで減少していたという。しかし、老朽化
により頻発する故障や古いモデルの車内設備に対して市民から多くの不満が寄せられている
事実に変わりはない。
例えば、リオ・ペケーノとラパ・ターミナル間を運行している7725番線のバスの一部は2003年の
クリスマスに初走行が行われたが、それ以降にデビューした新モデルとは異なり入り口ドアの
ステップの最下段が取り付けられていないため、高齢者や子供を抱いた女性の乗り降りに困難を
きたしているという苦情が25日にも寄せられた。
ステップの段差自体も非常に大きく、バス利用者で看護士のカルロス・アラウージョ氏(54)は
「エレベーターが付いていないため車いす使用者は乗車することができない」と話している。(以下略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140228-00010007-saopaulo-s_ame