★ウクライナの主権・領土侵害=米大統領、軍撤収要求−権益と住民守る・プーチン氏
オバマ米大統領は1日、ロシアのプーチン大統領と電話でウクライナ情勢を1時間半にわたって協議し、
ロシアが軍事介入でウクライナの主権と領土を侵害していると非難した。オバマ大統領はウクライナ
南部クリミアの基地へのロシア軍撤収を要求。介入を続ければ、ロシア・ソチで6月に予定される
主要国首脳会議(サミット)の準備会合に米国は参加しないと警告した。
オバマ大統領は2月28日の声明で「軍事介入には代償が伴う」と明言していた。それでもプーチン
大統領の要請を受けてロシア上院が1日、介入を承認したのを受け、直接、介入をやめるよう強く促した形だ。
ロシア大統領府によれば、プーチン氏はこれに対し、ウクライナのロシア系住民の安全に現実的な
脅威があると主張。「キエフの現政権に支持された極端な民族主義者の犯罪行為」を注視し、暴
力が広がる事態に備え、ロシアの権益と住民を守る権利があると力説した。
しかし、オバマ氏はロシアが主権・領土侵害を続ければ、政治的、経済的な孤立が深まると警告。
ロシア系住民の問題をウクライナ政府との直接対話や国連の国際監視団派遣といった平和的な
手段で解決するよう訴えた。(2014/03/02-14:57)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014030200028 1日、ホワイトハウスの執務室で、ロシアのプーチン大統領と電話で話すオバマ米大統領(ホワイトハウス提供)(EPA=時事)
http://www.jiji.com/news/kiji_photos/0140302at03_p.jpg