★「脱・脱原発」しないと居場所がない菅直人元首相
2014年02月27日 20時00分
菅直人元首相(67)が26日の衆院予算委員会分科会で、首相経験者としては異例となる
質問に立った。冒頭で菅氏は「質問に立つのは5年ぶり。先ほど新人議員の質問を聞いていて、
三十数年前に初めて自分が国会質問をしたことを思い出しました」と感慨深く当時を振り返った。
菅氏が問題にしたのは25日に決定された「エネルギー基本計画案」。原発を含めたエネルギー
政策について書かれたものだ。脱原発を掲げる菅氏は「『原発事故の真摯な反省を踏まえて』
と書いてあるが、事故以前のエネルギー計画と変わっていない。反省の色がない」とのっけから
追及モード。これには「反省するのは民主党だ!!」とやじも飛んだ。
このやじが象徴するように事故当時、最高責任者だった菅氏が何を言ってもシラけるばかり。
茂木敏充経産相(58)も「初めて国会質問したときの素直な気持ちに帰って計画案を読んでほしい。
バランスの取れた現実的な案だと分かる」と余裕の表情で返した。
質問後の菅氏は「原発政策を3・11前に戻すのが今回の計画案。それが私の質疑ではっきりした。
(元首相の質問が)異例かどうかは気にしません」と満足げに記者団に話した。
一方、民主党関係者は「菅さん? あの人は腫れ物なんで、触れたくないですね」と露骨に距離を置く。
「以前の菅さんは、あんなんじゃなかった。国会質問で鋭く政府に切り込んでいけた人で、
それを支持する国民もいました。でも、今は脱原発しか言わない。それじゃダメで、もっといろんな
分野で追及していたあのころに戻らないと本当に腫れ物で終わってしまう」(前出関係者)と、
脱原発にこだわるなと指摘する。
過去には厚生大臣を務め、原発政策以外にも追及できることはありそうだが“脱・脱原発”
をしないと党内で居場所がなくなりそうだ。
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