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「メディアの半分くらいは原発推進するグループに加勢をしている」と話し、2日に出演したフジテレビ系列「新報道2001」の討論会で脱原発に触れても、司会者に流され、
「とんでもない。大体、そのテレビの系列新聞社は誰を推しているか分かっているが」と怒気交じりに話したこともあった。
支援した小泉氏は真っ向から脱原発を訴えたのに対し、細川氏は“原子力ムラの陰謀”と責任転嫁してしまったばかりに、半ば“危険人物扱い”されたのも事実だ。
この姿は脱原発活動でテレビや新聞から干された元祖の山本参院議員とも重なってくる。
その山本氏は「即原発ゼロを訴え、既得権に牙をむけば、僕みたいに選挙中は扱ってくれないからドブ板選挙に徹し、若年層に訴えるしかなかった。
細川さんはワイドショー選挙をできると思って、メディアを信じていたようだが、それは大きな間違いだ」と戦略の甘さを指摘した。
もっとも、細川氏が「脱原発活動をこれからも信念として、次の世代につなげていく」と継続を訴え、脱原発勢に元首相が立ち上がった事実は大きい。
「細川さんは魑魅魍魎(ちみもうりょう)だらけの政界の怖さを知っているのに、反旗を翻したファイティングスピリットは感動した。
まあ既得権益の恐ろしさを先に味わった者としては、誹謗中傷は毎日届く。小さなハゲぐらいはできないと(笑い)」と山本氏は、エールを送ることも忘れなかった。
共に戦った小泉氏はこの日、事務所には姿を見せなかったが「原発ゼロの国造りを目指して努力する」と記した自筆のコメントを発表、細川氏が読み上げた。
細川氏も「脱原発の活動を自分の信念として次の世代につなげていく」と力強く話した。
殿様の頭に円形脱毛ができた時が、本当の脱原発活動のスタートになるのかもしれない。