★IMF、韓国に警告 ウォン安誘導への“闇介入”にダメ出し 中国リスクも指摘
2014.02.07
韓国経済に警告が発せられた。各国の政策や経済・金融の状況を監視する国際通貨基金(IMF)が
公表した韓国に関する年次報告書で、中国への依存度の高さが経済を下ぶれさせるリスクや国内需要
のもろさを指摘。さらには、アベノミクスの円安に対抗する形で、ひそかに為替をウォン安に誘導する
“闇介入”にも強烈なダメ出しをしている。
IMFは加盟国に対し、通常年に1度、「サーベイランス」(政策監視)と呼ばれる調査を実施
しており、経済の監視や政策助言を実施している。IMF協定の第4条に規定されていることから
「4条協議」と呼ばれている。
IMFのエコノミストチームによる調査などを経て、1月22日に公表された韓国に対する最新の
年次報告書では「2014年に3・7%成長が期待されている」とした一方で「下ぶれリスクがある」
と指摘している。
具体的には、外部要因の短期的リスクとして「主要な貿易相手国の急激な成長鈍化」を挙げる。
IMFは名指しこそしないものの、これが中国であることは明らかだ。朴槿恵(パク・クネ)大統領の
「親中反日外交」を反映させるかのように、韓国経済も対中依存度を強めている。昨年の統計では、
韓国の輸出のうち中国市場が占める割合は26・1%と過去最高水準に達した。
韓国が接近する中国では、銀行の通常の融資ではない「影の銀行(シャドー・バンキング)」の不良
債権化が大きな問題となっている。1月末のデフォルト(債務不履行)発生はひとまず回避したが、
アジア経済に詳しい企業文化研究所理事長の勝又壽良氏は「過剰債務を抱える中国はこれからインフラ
投資抑制を余儀なくされる。韓国はなぜかそんな中国への依存度を高めている」と語る。(以下略)
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