「議会が都構想に反対なら対立候補を立てろよ」というのは
まったくポイントのずれた煽りというしかない。
第一に、都構想の議案は議会に上程されていない。
今はその前の、都構想の案を具体化するために作られた法定協議会に
橋下・維新の会が提案をしている段階。
第二に、法定協議会には都構想に反対していない公明党を含め、
他党も参加しており、審議拒否や議論の引き伸ばしは行われていない。
逆に、橋下・松井側から提示された都構想案に致命的な問題点がいくつも指摘されて
そのたびに訂正や釈明に追われている状況だ。
第三に、今回他会派が拒否したのは「現時点での都構想案の4案から1案への絞りこみ」。
これは、橋下・松井が提案した協議会の進め方(
>>407)を彼ら自身が無視して
議論を省略しようというものだから、批判されて当然。
第四に、こういう経緯を考えれば、出直し市長選の論点は「都構想の是非」ではなく
「都構想の案を住民投票前に絞り込むことの是非」であって、
橋下が再選されても落選しても都構想が信任されたことにも否定されたことにもならない。
上記の都構想案が持つ致命的な問題点が解決するわけでもないから、
都構想の議論が前に進むこともない。