★景気回復するも、「人手が足りない」悲鳴
人材、売り手市場の傾向か
アベノミクスや増税前の駆け込み需要で、企業は人手不足を感じている。問題は賃金の上昇だけでは解決しないようだ。
総務省が12月27日に発表した労働力調査(平成25年11月分速報)によると、平成25年11月の就業者数は6,371万人で、
前年同月に比べて74万人増加した。前年同月を上回るのは11カ月連続。また雇用者数は5,619万人で、こちらも
前年同月を60万人上回った。
完全失業者を見ると、平成25年11月の完全失業者数は249万人で、前年同月に比べて11万人減少した。
前年同月を下回るのは42カ月連続。完全失業率(季節調整値)は4.0%で前月と同率だった。
アベノミクス効果や消費税増税前の駆け込み需要による景気回復で、雇用環境は改善傾向にあるようだ。
こうした一方で、労働現場では人手不足が生じている。
帝国データバンクが1月20日に発表した「人手不足に対する企業の意識調査」の結果によると、全国の企業
2万2,884社を対象(有効回答企業数は1万375社 回答率45.3%)に平成25年12月16日から平成26年1月6日に
かけて調査を実施したところ、36.8%の企業が「正社員が不足している」と回答した。
業種別では「建設」の59.7%が最も高く、以下、「人材派遣・紹介」の59.4%、「情報サービス」の58.2%、
「専門サービス」の57.6%、「自動車・自動車部品小売」の52.9%と続いた。
また非正社員について聞いたところ、24.2%の企業が「非正社員が不足している」と回答した。
業種別では「飲食店」の53.2%が最も高く、以下、「人材派遣・紹介」の49.0%、「旅館・ホテル」の45.5%、
「医薬品・日用雑貨品小売」の42.9%と続いた。(以下略)
http://moneyzine.jp/article/detail/210093