【英FT紙】安倍首相とロウハニ大統領が注目を集めたダボス会議

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1 ◆CHURa/Os2M @ちゅら猫ρ ★
★安倍首相とロウハニ大統領が注目を集めたダボス会議
(2014年1月25/26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

世界経済フォーラム(WEF)の役割の1つは、ミニ国連総会として機能するところにある。
世界各国の首脳が集まって講演や会談をしたり、メディアとも懇談したりできるようにしているという意味だ。

今年のダボス会議で最も関心を集めた指導者は、イランのハサン・ロウハニ大統領と日本の安倍晋三首相だった。
これは目新しさのためでもある。ロウハニ氏は昨年8月に就任したばかりで、安倍氏も政権を手にしてから1年と
少ししか経っていない。

またダボス会議の参加者たちは、この2人がそれぞれの国を変える可能性を秘めた存在であることもしっかり認識していた。
一方のロウハニ氏は、米国との関係を改善することと核開発プログラムを巡る危険な緊張に終止符を打つことを目指す
イランの取り組みを代表する人物になっている。

もう一方の安倍氏の経済改革プログラムは、世界第3位の経済大国である日本の経済を再生させる可能性がある。
さらに、このイランと日本の指導者は世界で最も危険な地域内対立――中国と日本、およびイランとサウジアラビアの対立関係
――の中心人物でもある。

◆大舞台で熱弁振るった安倍首相、砕けたスタイルで報道陣と対話
安倍氏もロウハニ氏も、新しいタイプの指導者というイメージを打ち出すのに成功した。

昨今では、日本の首相はほとんど例外なく堅苦しくてよそよそしいというのが通り相場になっている。しかし、安倍氏は
ダボスでの講演で、西側諸国の首脳たちでもなかなか見せられないようなエネルギーと情熱を込めて経済改革について語っていた。

規模の小さな会合でも、安倍氏は際立ってざっくばらんな態度を示している。中国の習近平・国家主席の王様のような
スタイルとは対照的に、安倍氏は非常に控えめだ。メディアとの懇談のために用意された部屋には、もったいぶること
なくすたすたとやって来た。
>>2へ続く

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39795
2 ◆CHURa/Os2M @ちゅら猫ρ ★:2014/01/28(火) 21:10:28.43 ID:???0
>>1より
懇談を「オフレコ」から「オンレコ」に切り替えてもよいかと求められた時にも、ためらうことなく同意した
(同様な懇談を次の日に行ったロウハニ氏はそうではなかった)。

この懇談における安倍氏の発言は波紋も呼んだ。中国と日本が戦争をする可能性についての筆者の質問に答える際、
安倍氏は両国間の緊張を第1次世界大戦前のドイツと英国の状況と比較したのだ。

好戦的な発言に聞こえるものの、実際はそれほどでもなかった。その話しぶりからは特に明確な意図はうかがえなかったし、
戦争になればどちらの側にとっても悲劇になるだろうと安倍氏は明言していた。とはいえ、世界の指導者の1人から
このような比較が聞かれればどきりとするし、24日には中国の外相から厳しく非難されることにもなった。

安倍氏はまた、日本の帝国主義の過去に対する、物議を醸している同氏の見解について、中国や韓国のジャーナリスト
から厳しくかつ感情的な質問を受けていた。戦犯と見なされた人々を含む戦死者を祀る靖国神社を先日参拝したことに
ついての安倍氏の説明では、質問者を納得させることはできなかったものの、質問に対応して説明しようという同氏の
姿勢はなお印象的だった。

このような点で物議を醸したにもかかわらず、安倍氏は恐らく今年のダボス会議への参加を成功だと見なすことが
できるだろう。同氏の狙いは、日本が新しいダイナミックなリーダーシップの下で変わりつつあることをダボスの
参加者に納得してもらうことであり、その目標は概ね達成されたからだ。(以下略)