★起業への思い高校生熱く 5校が成果発表
2014年1月18日12時57分
職業系の専門学科の高校5校が、「起業家精神」を育てるために取り組んできた成果を発表した。
それぞれの専門性が生かされた内容で、審査員から高い評価を受けた。
県のグローバル人材育成事業の一環。県教委が参加を募り、昨年8月に県内企業の社長らが審査して5校を選んだ。
県庁研修館講堂で15日に発表会があった。
鹿沼商工高校(鹿沼市)の商業科は、地元生まれの菓子「カヌンド」を通じた「お菓子の街づくり」を紹介。
全国での販売をめざし、製菓会社で店舗経営などを学び、お菓子で町おこしを目指す東京都小平市の
「小平プリン匠の会」にも話を聞いた。インターネットの活用法を学び、学校祭で販売も体験。
製造店を増やすことなどの課題も挙げた。
真岡北陵高校(真岡市)の農業機械科の発表は、園芸用掘削ドリルの開発について。昨年3月に市貝町
芝ざくら公園の植栽ボランティア活動に参加した経験から、作業の労力を減らすための「移植用穴掘り機」
作りに取りかかった。試作ドリルが十分に機能せず、研究者から助言を受けて改良を重ねているという。
鹿沼南高校(鹿沼市)の食料生産科・環境緑地科は地元の伝統野菜「鹿沼菜」を使ったパンの製造などを発表。
那須拓陽高校(那須塩原市)の食物文化科は、地元食材を使ったお弁当の開発や、校内にある「大山記念館」を
一般開放したカフェ開店の体験を語った。
宇都宮商業高校(宇都宮市)商業科は「社会志向型企業を起業する」として県内各地の名産品の詰め合わせ
販売などを模索した経緯を紹介した。
審査員を務めた宇都宮市のIT企業「テラクリエーション」の内藤靖代表取締役は講評で、「起業家精神と
チャレンジマインドを持って、世界で活躍できる人に育ってほしい」とエールを送った。
http://www.asahi.com/articles/CMTW1401180900003.html