海上自衛隊が護衛艦に発着できる飛行機の配備を検討していることが11日、分かった。
発着に必要な設備も併せて研究する方針で、導入されれば海自初の艦載型固定翼機となる。
憲法で禁止された「空母」に当たる恐れがあることから、これまで護衛艦では固定翼機は運用して
こなかったが、将来的に研究が進めば、戦闘機が発着艦する空母の保有につながる可能性もある。
新たに配備される固定翼機は、艦載型の無人偵察機。中国が近年、東シナ海で存在感を高めている
ことから自衛隊は警戒監視能力の強化を急いでおり、海自は2014年度予算案に調査研究費約200万円を
盛り込んだ。今後5年間で19機を上限に購入する見通しで、機種は、米海軍や海兵隊が配備を進めている
無人小型偵察機「RQ21」などを検討している。
RQ21は圧縮空気を利用した発射機を使って上空に発射し、飛行ルートなどを艦上から遠隔操作する。
必要に応じてレーダーなどを追加で搭載でき、約24時間の連続飛行が可能。活動終了後は艦上に広げた
フックで機体を捕まえる仕組みで、ヘリコプター搭載護衛艦での運用を想定している。
・艦載型の固定翼機として海上自衛隊が導入を検討している無人偵察機RQ21(米インシツ提供)
http://www.jiji.com/news/kiji_photos/0140111at13_p.jpg http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2014011100178