【国際】PM2・5より怖い「PM0・5」 大気汚染の健康被害「循環器系」にも 上海の研究グループ

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 人体には呼吸時に大気中に含まれる異物を除去する機能があるが、同グループによると、
直径が7マイクロメートル(1マイクロメートルは1千分の1ミリ)のPM7・0より小さい
微小粒子状物質は鼻腔をそのまま通過。同2・5マイクロメートルのPM2・5は
気管に入り、急性気管支炎や喘息(ぜんそく)など呼吸器系の疾患を引き起こす。

 これが同0・5マイクロメートルと超微粒のPM0・5は肺の内部の気管支も通り抜け、
血液中の二酸化炭素を酸素に交換する肺胞にまで侵入。その後、血液に流入し
心臓や弁などで疾病を引き起こす恐れがあるという。研究グループでは
PM0・5と健康被害の関連性を今後さらに詳しく調べる方針だ。

 すでに観測が進んでいるPM2・5の場合、日本の環境基準では1日の平均濃度が
1立方メートル当たり35マイクログラム以下。だが中国では、これをはるかに上回る
同数百マイクログラムの深刻な大気汚染が各地で連日観測されている。

     ◇

 【PM0・5とは】大気中に浮遊する直径0・5マイクロメートル(1マイクロメートルは1千分の1ミリ)前後の
微小粒子状物質。自動車の排ガスや工場の煤煙(ばいえん)などが発生源とされる大気汚染の原因のひとつ。
大きさは、注目されている同2・5マイクロメートルのPM2・5の5分の1で、花粉の60分の1。
復旦大学の研究グループによると、PM0・5は鼻腔や気管、肺の気管支を簡単にくぐり抜け、
血液に含まれる二酸化炭素を酸素に交換する肺胞まで到達するという。
既存のマスクや空気清浄機などでは十分に除去しきれない可能性がある。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140105/chn14010511550000-n2.htm