★靖国参拝でさらに…日韓関係修復の糸口は
日本テレビ系(NNN) 1月3日(金)1時20分配信
日本と韓国の関係は、去年末の安倍首相の靖国神社参拝でさらに冷え込んだ。関係修復に
向けた糸口は見つかるのか、韓国・ソウルから玄昶日記者が報告する。
「安倍首相の靖国参拝が、日韓関係の構築と北東アジアの平和と安定に否定的影響を及ぼす
挑発とみて、これを強く糾弾する」−先月31日、韓国の国会は全会一致で、安倍首相の
靖国参拝を糾弾する決議を採択した。去年、朴槿恵大統領が就任してから日韓は首脳会談を
開くことができず、関係は冷え込んだ状態だった。ただ、秋以降は変化の兆しも見られていた。
日米韓の連携を重視するアメリカが韓国に対して関係改善を繰り返し促す中、日韓の外交当局は
水面下で関係改善を模索していた。中国が韓国とも一部が重なる防空識別圏を設定すると、
普段は日本に厳しい韓国メディアからも日本との協力を論じる声が上がり始めた。
こうした中での靖国参拝は、韓国側からすると冷や水を浴びさせられた格好だ。朴大統領は先月
30日、「過去の傷をえぐり、国家間の信頼を損ない、国民感情を悪化させる行動がないように
望みます」と述べ、安倍首相の名指しは避けつつも、参拝を強く非難した。
日韓関係の修復はあるのか。日韓関係に詳しい一橋大学・権容爽准教授は「韓国では6月に選挙が
あり、今年前半は政治の季節。『朴政権は内政で成果をあげていない』との指摘がある。韓国側から
関係改善の動きを示すのは考えづらい」と述べ、今回の参拝によって韓国側から働きかけるのは
難しくなったと指摘する。
>>2へ続く
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