【社会】値上げ分300億円無駄?IC免許証活用されず

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1 ◆CHURa/Os2M @ちゅら猫ρ ★
★値上げ分300億円無駄?IC免許証活用されず

運転免許証の偽造を見破れるとして、2007年から切り替えが進められている集積回路
(IC)チップ付き免許証のデータ照合機能が活用されていない実態が、読売新聞の取材でわかった。

システムを開発した警察庁は、銀行口座開設や携帯電話契約時に本人確認に使われることを想定
していたが、企業側に活用の要請をしていなかったためだ。IC化でこれまでに国民が負担した
交付手数料の値上げ分は300億円以上で、同庁は「活用に向けた対策を検討中」としている。

ICチップ導入の背景には、偽造免許証で開設・契約された口座や携帯電話が、振り込め詐欺
などに悪用されてきたことがある。

かつては、クレジットカードも偽造が相次ぎ、日本では00年頃からカードのIC化が始まった。

情報を暗号化するため偽造は困難で、免許証のIC化も、各都道府県の警察本部で07〜10年に順次、始まった。

ところが、身元確認への活用状況を読売新聞が調べたところ、メガバンク3行は「警察庁からは
導入の前も後も要請はない」と使っておらず、全国銀行協会も「地銀などでの活用は聞いたこと
がない」とする。携帯各社も「要請はなかった」(最大手のNTTドコモ)などと利用していない。
ただ、企業側は「活用要請があれば従う」としている。

(2014年1月1日19時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140101-OYT1T00330.htm
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20140101-879712-1-L.jpg