【東京新聞】辺野古住民が基地雇用員の面接を受ければ全て合格、受け入れ条件は1億5000万円と年200万円の永代補償

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1 ◆CHURa/Os2M @ちゅら猫ρ ★
★「なんで辺野古なんだ」「仕方ない」 振り回された17年
2013年12月28日 朝刊

街にあるのは「やっぱり」というあきらめと、「しょうがない」という投げやりな言葉。沖縄・普天間飛行場の
移設先となっている辺野古の埋め立て申請が承認された二十七日、辺野古の住民たちからは怒りの声も歓迎の
声もなかった。そこには十七年間、移設容認か反対かで対立し、疲れ切った人々の姿があった。

名護市東部の海岸沿いにある辺野古地区は五百世帯千五百人が暮らす。米軍のキャンプ・シュワブに隣接。
地元に働く場は少なく、多くが山を越えて市中心部などへ働きに出る。

「どうせ、こうなると思ってたよ」。印刷関連の仕事をしていたが体を壊して休職中という金城武政(きんじょう
たけまさ)さん(57)は淡々と話した。「一九九六年の普天間返還合意後に辺野古移設が浮上したときは、
このあたりもみんな反対だったんだが。容認派がどんどん増えて半数を超えた」と振り返る。

金城さんによると、辺野古の住民が米軍基地従業員の面接を受けると、ほとんど合格するという。「そうやって
懐柔されていったんだ」。かつて辺野古地区は、移設受け入れの条件として一世帯あたり一億五千万円の生活補償と
年二百万円の永代補償を国に要求した。「仮にもらったって高級車を買って、パチンコして無くなる。後には残らないよ」

キャンプ・シュワブ脇で商店を経営する許田正儀(きょだまさよし)さん(64)は「基地なんか望んでる人はいないよ。
だから私も、鳩山(由紀夫民主党代表=当時)が『最低でも県外』と言ったときは投票した。でも、何も変わらない。
だったら条件闘争したほうがいい。知事の判断はしょうがないよ」と話す。

十数年前、店をつくるのに六千万円の二世代ローンを組んだ。売り上げの多くは米兵に依存している。それでも
「新たな基地が、なんで辺野古なんだ」という気持ちもある。「国策に逆らったってしょうがないけど、少なくとも
永代補償はしてもらいたい。次の世代に『騒音だけ残して、なんで賛成したんだ』って責められないように」
>>2へ続く

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013122802000127.html