★韓国産ヒジキを対馬産と偽装表示 佐伯市
[2013年12月27日 10:04]
干しひじきの原料に韓国産を混ぜて使っていたにもかかわらず、「長崎県対馬産」などと
偽った表示をして販売する日本農林規格(JAS)法違反があったとして、九州農政局は
26日、佐伯市の食品輸入・卸売・販売業マルヒラ(平川康夫社長)に表示の是正や
再発防止策の実施を指示した。
九州農政局によると、マルヒラが消費者向けや業務用に製造している「対馬産芽ひじき(10キロ)」
など32商品について、少なくとも2010年4月〜13年8月、計38.7トンは韓国産と国産
(対馬産など)を混ぜたり、韓国産だけを使って製造していたにもかかわらず、原料原産地は
「長崎県対馬産」などと偽った表示をしていた。
パッケージには法定の表示欄以外にも「対馬産」などと強調して表示していた。
同局が不正を確認したのは、同社の干しひじきの総売り上げの約1割。卸売約50社を通じ、
全国で販売されたという。
同社は不適正な表示であることを知りつつ、販売していたことを認めている。平川社長は「対馬に
ある工場が生産のメーンで、現地で原料栽培から加工までしていた。商品が人気になるにつれ、
ヒジキが足りなくなり、韓国・済州島産を混合した。消費者の皆さんには大変申し訳ないことをした」
と謝罪した。
九州農政局は店舗で販売されている農林水産加工品を無作為で抽出し、元素から原料の生息場所を
特定できる検査を定期的に実施している。その中で今回の不正の疑いが発覚した。4月からマルヒラの
本社工場や対馬工場に立ち入り、流通実態などを調べていた。
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2013_138810660415.html