【三重】「韓国アイドルのコンサート代にするため」給食協会から金銭をだまし取った元臨時職員の女(50)に懲役５年求刑…津地裁

★学校給食を詐取　元臨時職員に懲役５年求刑　津地裁

給食用食材の発注や支払い業務をする津市教委の外郭団体「津市学校給食協会」から現金
約一千八百五十万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた同協会の元臨時職員
梅枝三樹被告(50)の論告求刑公判が二十四日、津地裁（川上宏裁判官）であり、検察側は
懲役五年を求刑し、結審した。判決は来月二十一日。

検察側は論告で、起訴された事実以外にも、平成十六年から、同じ手口で詐欺行為を繰り
返したことを指摘。「韓国アイドルのコンサート代などに充てるため、さらに詐取金額を
増やしていた」とし、「給食の質が落ちるなどの結果も発生し、学校給食に与えた影響は
大きい」と述べた。

弁護側は最終弁論で、「夫の収入が不安定で多重債務を負っており、犯行に至る経緯は
貧困によるもので同情の余地がある」と主張。「すでに二十一万四千円を被害弁償し、
今後も少しずつ返済していく」と被害弁償の意思があることを述べ、寛大な処分を求めた。

梅枝被告は最終意見陳述で、「私がしたことで、たくさんの人に迷惑を掛けた。これからは
こんなことがないよう、真面目にやっていく」と声を詰まらせた。

論告によると、梅枝被告は二十二年三月から二十五年一月にかけて、県学校給食会に米飯や
パンの代金を支払う際、水増しした払戻請求書を使い、約一千八百五十万円を津市学校給食
協会からだまし取ったとしている。

http://www.isenp.co.jp/news/20131225/news07.htm