【国際】 日本とベトナム、飛行の自由と安全確保で連携確認…巡視船供与、1000億円の円借款も

★ 日越 飛行の自由と安全確保で連携確認

安倍総理大臣はベトナムのズン首相と会談し、中国が東シナ海の広い範囲に防空識別圏を
設定したことに対し、飛行の自由や安全を確保するため、両国が連携して対応していくことで一致しました。

安倍総理大臣は、日本とＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合の特別首脳会議のため、日本を訪れた
各国の首脳らのうち、１５日、ラオス、ミャンマー、ベトナム、タイ、カンボジアの５か国と個別に会談しました。

このうちベトナムのズン首相との会談で、安倍総理大臣は、中国が東シナ海の広い範囲に防空識別圏を
設定したことについて、「力で現状を一方的に変更する試みであり、到底、受け入れることはできない」
と述べ、一切の措置の撤回を求める日本の立場に理解を求めました。

これに対しズン首相は、「国際法にのっとった対話による解決が望ましい。特に国際民間航空機関
＝ＩＣＡＯのルールが重視されるべきだ」と述べ、飛行の自由や安全を確保するため、両国が連携して
対応していくことで一致しました。

また、両首脳は中国が南シナ海での活動を活発化させていることを踏まえ、ベトナムの海上警察に巡視船を
供与することも含め、海上警備能力の向上に向けて協力を進めることも確認しました。
さらに安倍総理大臣は、高速道路や港湾の整備などを支援するため、ベトナムに対し新たにおよそ
１０００億円の円借款を行うことを表明しました。
このあと安倍総理大臣は、カンボジアのフン・セン首相と会談し、日本とカンボジアを結ぶ直行便の
開設に向けて、航空協定の締結交渉を始めることを確認したほか、インフラ整備を支援するため、
１３８億円の円借款を行うことを表明しました。
また安倍総理大臣は、反政府デモが続くタイのニワットタムロン副首相と会い、「来年２月に行われる
議会選挙が公正に行われることを期待する」と述べるとともに、タイ国内にいる日本人の安全確保を要請しました。

NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131215/k10013847771000.html