★朝鮮人追悼碑、除幕式が中止に 北海道・猿払村に設置申請なく(11/23 09:58)
宗谷管内猿払村は22日、戦時中に日本へ労働力として動員され、犠牲になった朝鮮半島出身者の追悼碑除幕式を
中止するよう主催者の実行委に伝えた。建立地が村有地であるにもかかわらず必要な許可申請が出ていなかったためで、
今後、碑の設置場所や碑文の内容など善後策を実行委と協議する。
除幕式は26日に予定されていた。市民団体「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」や地元住民で
つくる実行委は、1942〜44年(昭和17〜同19年)に同村と同管内浜頓別町にまたがる旧陸軍浅茅野(あさぢの)
飛行場の建設工事に動員され、犠牲になった朝鮮半島出身者の発掘調査を2010年まで行い、計39体分の遺骨を発見。
韓国政府機関と実行委が共同墓地(村有地)に追悼碑を建立することを決めた。
韓国側では、政府機関が20日、追悼碑建設事業費約180万円について「韓国政府予算と猿払村からの支援金が使われた」
と発表。韓国メディアが同日、同様の表現で報道したところ、インターネットニュースを見た日本の市民団体などから事実
関係をただす電話やメールなど約100件の抗議が猿払村に相次いだ。
村によると、村が費用を支出したという事実はないが、村が経緯を調べるうち、村有地使用手続きの不備などが判明し、
実行委に除幕式の中止を要請した。
実行委の水口孝一共同代表(78)=猿払村=は「村側に設置の許可を取らないなど、実行委側にも落ち度があった。
関係者にご迷惑をかけ申し訳ない。韓国側にも説明した上で、今後、いい方向に進められればと思う」と話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/505928.html