【朝日新聞】 「秘密保護法案…あまりにも情けない『翼賛野党』の姿である。与党に都合のいい修正をするのが野党の役割ではない」

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1有明省吾 ◆BAKA3V.XYI @有明省吾ρφ ★
★社説:秘密保護法案―「翼賛野党」の情けなさ

巨大与党の前に、あまりにも情けない野党の姿である。

このままでは自民党の「補完勢力」どころか「翼賛野党」と言われても仕方あるまい。

日本維新の会が、自民、公明の与党と、特定秘密保護法案の修正に合意した。

みんなの党に続く妥協だ。

いずれの修正も実質的な意味は乏しく、問題の根幹はまったく変わっていない。

与党は、4党で修正案を共同提案し、26日の衆院通過をめざすという。野党はこれを許してしまうのか。

愕然(がくぜん)とするのは、維新との修正合意で、特定秘密の指定期間が後退したことだ。

維新は当初、「30年以上延長できない」と主張していた。ところが、合意では「60年たったら原則として解除」と期間が2倍に延びてしまった。

しかも60年を超えても延長できる7項目の例外まで、できてしまった。

まるで与党側の焼け太りだ。これでは、維新もみんなの党も利用されるだけではないか。(>>2-3へ続く)

asahi.com 2013年 11月 22 日(金)付
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1

▽関連スレッド
【朝日新聞】 「特定秘密保護法案…茶番劇である。いまからでも遅くはない。与党は民主党と議論を尽くすべきだ」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1384969663/
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http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1385057615/
2有明省吾ρφ ★:2013/11/22(金) 03:26:19.05 ID:???0 BE:2291738797-PLT(12069)
>>1(の続き)

維新は秘密指定できる行政機関を絞り込む案も主張したが、与党にはねつけられた。
「首相が有識者の意見を聴いて政令で限定できる」との合意では、およそ実効性に乏しい。

秘密指定のチェックについても、大きな疑問符がつく。

法案の付則に「第三者機関の設置検討」を盛り込むことで合意したが、付則に書いても実現の保証はない。
どんな機関になるかも不明確で、期限も区切っていない。

与党とみんなの党との合意では、首相が「第三者機関的観点」からかかわることで客観性が担保されるとした。
最大の当事者を「第三者」とする意味不明。与党が真剣に問題を受けとめているとは思えない。

維新の内部からも「後退している」などの批判が噴出している。当然だ。今からでも対応を見直すべきだ。

野党ではほかに、民主党が対案を出している。

秘密の範囲は外交や国際テロに限る▽国会が委員を指名する第三者機関「情報適正管理委員会」を設置し、個々の秘密指定が適当かどうかも調べる
▽罰則は政府案が最長懲役10年だったのを懲役5年以下とする――などの内容である。

政府案との隔たりは大きい。そこを埋める努力もせず、4党の修正案で突き進むのでは、巨大与党にすり寄っているとしか映らない。

与党に都合のいい修正をするのが野党の役割ではない。

asahi.com 2013年 11月 22 日(金)付
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1