★100億円カジノ転落記出版 大王製紙前会長、華麗交遊録も
会社法の特別背任罪で服役中の大王製紙の前会長井川意高(もとたか)受刑者(49)が「懺悔(ざんげ)本」を書いた。
13日発売の著書「熔(と)ける」(双葉社)。カジノの負債の支払いに充てる目的で子会社4社から
106億8000万円を借り入れ、懲役4年の実刑判決を受けた経緯や心境を、自らの言葉で明かしている。
栃木県の喜連川社会復帰促進センターで服役中の井川受刑者は、スポニチ本紙に「多くの方々に多大な
ご迷惑をお掛けしたこともあり、罪を償うためにも自らの言葉で全てを伝えたいとつづりました。
一人の愚かな男の転落記として読んでいただければ」とコメントした。
双葉社の渡辺拓滋プロデューサーが昨年3月の初公判前にオファー。今年7月に実刑判決が確定したあたりから
筆を執り「自分で修正もして、最後の推敲(すいこう)には10時間ほどかけていた」(渡辺氏)という。
50人以上にわたる有名人との交遊録も告白。20代後半から常連だった東京・西麻布のバーで出会った、
宮沢りえ(40)や元女優の二谷友里恵さん(48)との思い出をつづっている。
親しい芸能人には伊藤英明(38)ほしのあき(36)を挙げ、ほしのには自社の高級ティッシュを段ボール
1箱送ったエピソードも。高岡早紀(40)について「噂どおりのフェロモンだった」と絶賛。
市川海老蔵(35)の結婚披露宴に出席した体験も記している。
東京拘置所で「ホモには興味ありますか」と確認されたことや、旧ライブドアの堀江貴文元社長(41)が
真っ先に分厚い座布団を差し入れてくれたことも紹介している。賭け事への入り口は小学4年で覚えた家族麻雀で、
100億円以上をカジノにつぎ込んだ理由を「会社は半分自分のものと考えても構わない」という、とんでもない
思い込みがあったことを吐露。「経営者失格だった。反論の言葉はない」としている。
刑務所での生活については、本紙に「友人が送ってくれる本を読みながら過ごしています」と説明。
印税は「全額社会福祉事業に寄付させていただきます」と明かした。
[ 2013年11月12日 06:00 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/11/12/kiji/K20131112006995840.html