★KDDI、岡山でバスを活用したO2O実証実験 - リアルタイムで情報発信が可能に
[2013/11/05]
既報の通り、KDDIは両備ホールディングスと共同で11月15日より岡山市で「地域密着型O2Oサービス」のトライアルを開始する。
岡山市で行われた両社の記者会見の様子と、実証実験の狙いについてレポートする。
今回のO2Oサービスは、関東圏の電車ではお馴染みの物となりつつある「デジタルサイネージ」を利用したものだ。
「デジタルサイネージを利用して広告を流すだけでは、これまでとは変わりないのではないか」と思われるかもしれないが、
そこで"両備ホールディングスとの共同実証実験"というキーワードが浮かんでくる。
読者の方は、両備ホールディングスの会長 小嶋 光信氏をご存じだろうか。小嶋氏は、2006年に路線廃止寸前であった
和歌山県の鉄道「貴志川線」の経営を引き継ぎ、猫の「たま」を同路線の貴志駅 駅長として任命した人物である。
たま駅長は話題作りとして大きな役割を果たし、同路線の収益改善に寄与したという。
小嶋氏は、今回のO2Oサービスの実証実験について「素晴らしい街づくりのため、沿線を元気にする目的でKDDIさんと
手を組んだ」と語る。過疎化や高齢化などで経済が冷え込む地方都市において、市民の足となるバスから経済を活性化
できればという思いが今回の実証実験に繋がったという。
一方でKDDIは、以前より両備グループへバスの位置情報取得ソリューションを提供。位置情報は、バスの運行状況把握など
に利用されている。位置情報の取得には、以前はフィーチャーフォン、現在はスマートフォンを利用しており、既存のコ
ンシューマー製品を活用した安価なソリューション作りの実績がある。
専用のモジュールを用意するのではなく、スマートフォンで位置情報を取得することに疑問を持つ読者の方がいるかも
しれないが、財務状況の苦しい地方都市のバス会社にとっては専用モジュールを用意するといった多額の設備投資を
かけることができないという現実がある。(以下略)
http://news.mynavi.jp/articles/2013/11/05/KDDI_O2O/?google_editors_picks=true