【社会】土曜授業実施、公立小中高の1割以下、約3割は「必要ない」…昨年度、文科省調査

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1紅茶飲み(゚д゚) ◆MILKTEAwJUd. @紅茶飲み(゜д゜)φ ★
公立の小中高校で昨年度、土曜授業を実施したのは全国で1割以下にとどまることが文部科学省の調査でわかった。
各地の教育委員会に土曜授業の必要性を尋ねたところ、「必要」との回答は約1割で、約3割は「必要ない」とした。

文科省は「スポーツイベントなど地域の活動が定着し、土曜授業の実施が難しいところもある」と分析。
同省は学習機会を増やすため、土曜授業を実施する学校や地域を支援する考えだが、どこまで広がるかは不透明といえそうだ。

調査は今年夏、全国の都道府県や市区町村の教育委員会、公立の小中高校約3万4千校などを対象に実施した。

昨年度、土曜授業を実施した小学校は9%の1801校、中学校は10%の966校、高校は4%の142校だった。
実施校に頻度を聞いた結果、小学校は年3回以下が51%で最も多く、月1回程度が37%で続いた。
中学校は年3回以下が43%、月1回程度が44%。

「土曜授業は必要」とした教委に複数回答で課題を尋ねたところ、
「スポーツイベントなど地域の活動との調整」と「教員の勤務体制の調整」がともに最多の73%だった。
「部活動の日程との調整」「教員の負担」もともに5割を超えた。

今年度から年3回の土曜授業を始めた岡山市教育委員会は「地域活動や子供の塾通いが定着しており、事前の調整が不可欠。
教員は長期休みも研修などで忙しいので、これ以上回数を増やすと振り替え休日の確保が厳しい」と話す。

東京都で小学校校長を務めた東京学芸大教職大学院の露木昌仙特命教授(学校経営)は
「教員の休日を確保するため、東京都は振り替え可能な期間を延ばしている。
実施回数は月ごとではなく年間で決めれば、地域のイベントが集中する期間は行わないなど工夫ができる」と指摘している。

11/1 23:59
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0502Y_R01C13A1CR8000/