県の準絶滅危惧(きぐ)種に指定されているササユリの復活を目指し、県内各地の保護団体による連絡組織が11月17日に発足する。
日本ササユリ会(金沢市)など8団体が連携し、横のつながりを強めて植栽方法の情報交換や魅力発信に取り組む。これまで個別の
活動で培ったノウハウを持ち寄り、県内全域で保護活動を加速したい考えだ。
日本ササユリ会によると、ササユリはかつて県内各地に自生していたが、昭和40年代から開発や乱獲で減少した。同会は2001年に、
ササユリの保全と群生地の復活を目指して発足し、金沢市大(お)菱(びし)池(け)町の医王の里での植栽や球根の配布を進めている。
連絡会は日本ササユリ会が中心となり、県健康の森(輪島市)、越の原ササユリ保存会(穴水町)、希望の丘公園「ササユリの杜(もり)」
(七尾市)、角間の里山メイト(金沢市)、夕日寺健民自然園(同)、三枝会(さいくさのかい)(能美市)、分校地区史跡保存会(加賀市)が
参加する。
各団体はこれまで個別にササユリの植栽や保護活動に取り組んできたが、猛暑で苗が枯れたり、土壌によっては根付きにくかったり
という課題もあった。連携により、植栽や維持管理で知識を共有したり、ササユリの写真展などの普及活動を活発化させたい考えだ。
日本ササユリ会の坂井利男会長は「互いに知恵を出し合って、自然豊かな里山の象徴であるササユリを守っていきたい」と話した。
ソース(Yahoo・北國新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131026-00071917-hokkoku-l17 写真=かれんな花を咲かせるササユリ
http://amd.c.yimg.jp/amd/20131026-00071917-hokkoku-000-1-view.jpg