○中国国営テレビがサムスン製品を問題視−外国企業への批判続
中国のスマートフォン(多機能携帯電話)市場で最大シェアを占める韓国のサムスン 電子を、
中国国営の中国中央テレビ局(CCTV)が批判した。半導体メモリーの欠陥で頻繁に作動しなく
なるスマホをサムスンが販売していると主張した。
CCTVの番組「経済半小時」は、「ギャラクシーS」と「ギャラクシーノート」シリーズのスマホが
1日に30回程度も動かなくなり、半導体メモリーの交換が必要だと報じた。同番組は携帯電話の
修理業者の話として伝えているが、この業者の氏名は明示していない。サムスン側は最高品質の
提供に努めているとしている。
中国の国営メディアはこれまでも中国国内での業務について米アップルやドイツのフォルクス
ワーゲン(VW)、米スターバックスを批判してきた。CIMBグループ・ホールディングスのソウル
在勤アナリスト、イ・ドフン氏は「中国は順番に大きな外国ブランドをバッシングしているようだ。
中国政府が国内企業を守りたいというのがその裏の理由だろう」と述べた。
CCTVは、サムスンがこの問題の原因はソフトウエアであり、利用者は無償で補修ソフトを
ダウンロードもしくは同社指定の修理店で対応を受けることができるとしているとも報じた。
サムスン広報担当のチェニー・キム氏は23日、ブルームバーグ・ニュースの取材に応じ、
「われわれは最高品質の製品とサービスの提供に努め続けている」と説明、「こうした報告が
確認されれば、技術面を含めそれに従って対応する」と述べた。
ブルームバーグのデータ によれば、サムスンの昨年の連結売上高の14%を中国が占めた。
29%が米州、25%が欧州となっている。
□ソース:ブルームバーグ
http://www.bloomberg.co.jp/bb/newsarchive/MV3ZZ96JIJW901.html